2011年2月22日火曜日

300years of Meissen



 とにかくゴージャス
家の柿右衛門銘々皿、乳白色が美しい

サントリー美術館のマイセン300年展が盛況です。少し前に日曜美術館でマイセン磁器の特集をやっていたのですが、柿右衛門十四代当主、酒井田柿右衛門さんが出演して柿右衛門とマイセン磁器の根本的な違いに言及しておりとても興味深かったです。

17世紀のヨーロッパで磁器は製作はされておらず、東洋からやってきた真っ白い磁器は「白い黄金」と呼ばれ、とても珍しく多くの貴族を虜にしていました。ザクセン帝アウグスト王は錬金術師ベットガーを幽閉して磁器の製造方法を6年半かかって解明させ、ドレスデンに王立磁器製造所を作り、それが現在のマイセン窯の始まりとなります。

様々な薬品や劇薬にまみれて研究に明け暮れたため、ベットガーは若くして病死してしまいますが、その後もアウグスト王の美へのあくなき追及の果てに素晴らしいマイセン磁器が次々と製造されました。その中で東洋への強い憧れから「柿右衛門写し」や「シノワズリ」の文様は数々の飲食器に使われ、人気を博し王侯貴族の食卓を飾りました。

日曜美術館での柿右衛門当主の言葉に「マイセンは柿右衛門の技術をコピーしそこから独自の美学をどんどん華やかに昇華させていって素晴らしい作品を作っていったが、日本の柿右衛門の美学は、陶土や釉薬の自然の背景をあくまでも生かして、自然から感じる侘びや寂びを磁器で表現している部分が違う」とおしゃっていました。どちらも素晴らしい、しかし何かが確実に異なる二つの陶磁器の哲学の違いが印象的でした。

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