明治41年生まれ
忙しくばたばたしていて気持ちに余裕がない今日この頃。久しぶりにそんな日々の雑事を忘れさせてくれた本、沢村貞子の「わたしの茶の間」。言わずと知れた昭和の大女優、エッセイストとしても一流で素晴らしい!この人のちょっと意地悪でシニカルな視線は下町育ちのおせっかいで、と言う事ですが、戦前、戦後と様々な経験を乗り越えたからこそ重みがあります。
ちゃきちゃきの江戸っ子の語り口なのに、とても品があって誰にも真似のできない境地です。それにしても戦前の浅草のなんという贅沢な風情、人情味があって一本筋の通った職人気質、着物のきりりとした着方、手をかけた日々の食卓、路地に置かれた植木鉢、、、。便利さの代償に失ってしまった物が沢山あるとしみじみ感じました。

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